テリガミ         

ドローイングス      

キッズアート       

シズ・ウィズ       

エクスヒビッツ      

 
シズ・ウィズ
SCIZ WHIZ

Pictorial Documentary
of a

 Sciz Whiz Genius

はさみの天才ドキュメンタリー

2歳半から7年間に渡るゆうきのはさみのクリエイティブな旅をご紹介しましょう。
お子さんを信じて下さい。なぜなら、あなたの愛とサポートで、子どもたちはどんなことでも出来るのですから。

私は子どもが大好きです。子どもが自分の創造のエネルギーの世界に入った時、想像力の花火があがるのを見ることほど素晴らしいことはありません。集中した彼らの手と精神が、自らの深い所で創造にあふれてきらめいている間、彼らの目は真剣そのものです。私は、すべての子どもたちは創造の天才だと思います。その意味で、それを引き出すのは、両親や先生がどれだけ子どもを尊重し、誇りにし、支え、そして導けるのかだと思います。私はこれまで何千人という子どもたちに教えてきましたが、彼らが私にくれたものははかり知れません。彼らが想像の冒険を私にも見せてくれたことに、いつも、そしていつまでも感謝しています。

このはさみの天才のセクションでは、ある特別な子どもの写真入りドキュメンタリーを紹介します。彼は、切り絵や創造力に強い情熱を持っているだけでなく、長期間に渡って、時間のある時にはさみを持ち、工作をしてきました。なぜなら、彼はそれが大好きで、そしてその情熱を追求することを許されたからです。このセクションは、子どもに物作りの精神的、物理的環境を整え、道具を尊重し、材料をリサイクルし、また、子どもの芸術に対する情熱を尊重する、彼の両親とすべての親、教育者に、捧げます。彼らのように子どもを信じることで、子どもたちも、自分は創造の天才だと信じることが出来るのです。

ゆうきは2歳半の時、お母さんと一緒に私のクラスにやってきました。私の切ったハーフカット作品を見て大喜びした
ゆうきは、自分で作品を作ることにしました。彼は最初から子供用はさみではなく、私の大人用はさみを好みました。お母さんの許可をもらい、大きなはさみをいくつか見せると、彼は写真にある、黒い持ち手の先のとがったものを選びました。私たちははさみの安全と手入れについて話し、お母さんのいるときだけはさみを使うことを約束しました。

2歳半でも、フリンジやストレートカットはゆうきにとって難しくありませんでした。通常の"ママと子ども"クラスで切る簡単なカットでは、彼は満足しませんでした。彼は魚に興味があったので、私は紙を半分に折って魚を切り、空中で泳がせました。彼の目は輝きました。私は"切って回す"ことを教えました。この難しいところは、紙の回し方です。カーブや円を作る時、はさみを回すのではなく、紙を回すのです。それ以来、彼は海中のあらゆる魚を作りました!クラスで切った彼の最初の魚は、下記のように折り紙から小さく切ったものでした。

毎週、彼は大きな紙袋に魚を沢山入れて持ってきました。自分より大きいものもありました。彼は、魚の名前もよく知っていました。ゆうきとお母さんは、紙のリサイクル、リユーズも心掛けていました。両親と映っている写真でみられるように、ちらし、新聞紙、、包装紙、古カレンダー等を使って魚を切っていました。無駄なものはないのです!

私のクラスでは、鉛筆やガイドラインやテンプレートを使わず、すべてフリーハンドで切ります。ゆうきの最初の魚はハーフカットで作られました。(紙を半分に折り、広げた時のイメージをして半分の状態で切り、開くと左右対称になる)3歳までに実に沢山の魚を切ったので、彼のお母さんと私は、縦2メートル、横10メートルの大きさの紙に、魚と気泡を、彼の希望するところに貼りました。これがゆうきの初めての展示作品です。

とても大きな魚は、紙を数枚あわせて作りました。ゆうきは挑戦することが好きだったので、私は、ゲームのように、ループを切って見せました。カットの複雑さにもかかわらず、彼はループで波や、動物の手足やクジラのしぶきを切りました。

4-5歳になると、恐竜に興味を持ちました。私がモンスターの歯やジョーズカットのやり方を見せたところ、彼は勿論大きく開けた口の中に歯をいっぱい切りました。今度は、毎週、紙袋に恐竜を沢山入れて持ってきました。勿論、名前も特徴もすべて知っていました。私は彼を次のステップへ導くことにしました。彼の恐竜の手足はまっすぐでシンプルだったので、本で恐竜の身体の部分をよく観察し、本物の恐竜のように、身体の動きをダイナミックに、力強くするよう提案しました。

そして、彼はいとも簡単に、躍動感あふれる恐竜を切りだしました。

アーティストはみな色々な時代を迎えます。ゆうきは、今度はティムバートン作品の映画や本に魅了されました。恐竜の時代の後、彼はおばけや骨の時代に入りました。彼は気味の悪い生き物、おばけ、骨、そして変わった人間を好んで切りました。

ある日、ゆうきは自宅で作った大きな作品を持ってきました。彼は巨大な恐竜を切り、色を付け、物語を作ったのです。木の葉も様々な色に塗られていました。まるで動きだすかのような作品でした。下記の写真はほんの一部分です。

夏休みのワークショップで、子どもたちに好きなアニメのキャラクターを切らせました。ゆうきはお気に入りのキャラクターを切っただけでなく、漢字も切りました。

小学校に入り、妹の誕生でしばらくお休みしていたゆうきがクラスに戻ってきた時、「上手に切れない」と言ってとても落胆しました。私は恐竜を切ってみるように言いました。それが、下の緑の恐竜のパズルです。間もなく、他の恐竜も紙から歩きだすようになりました。

彼のアルファベット動物ブックのMの文字で、彼はモグラ(mole)を切りました。勿論普通のモグラではありません。地下の家には、テレビやソファなど、家でくつろぐためのものが何で揃っているのです。写真は、フリーハンドで切った身体のパーツです。勿論、下書きはありません。

9歳の頃、彼は熱烈な野球ファンになりました。私はゆうきに好きな物を切る自由を与えました。彼は、野球場、プレイヤー、そしてボールを切り、3D作品を作りました。良く見て下さい。野球盤のゲームになっているのです。ピッチャーマウンドのそばのボールを、ホームベースにある紙のバットで打てるようになっています。

最後の写真は2010年秋に2歳になったゆうきの妹のみきです。ある日、みきがクラスに来た時、私は紙を持って、笑顔で面白い音を出しながら、紙を破りました。“びりびりする?”と聞くと、彼女も笑いました。私たちは変な顔をしたり音を出したりしながら、紙を破りました。これは小さな手の巧緻性にはぴったりなのです。次に“ちょきちょきする?”と聞きました。彼女の両手を持ち、導きながら、彼女は初めて切りました。

先日、ゆうきの家を訪れた時、みきに切りたいか聞きました。みきはゆうきのはさみを指差し、笑顔で切り始めました。お兄ちゃんのように、彼女は自分が何をしたいかが分かっていて、すでに手を使うことに自信をもっていました。彼女は周りの大人が信頼できることを知っているのです。ゆうきのように、みきもまた、“出来るの?”が問題ではないことを知っています。彼女の周りの人たちはみな信じているのです。“出来るよ。そしてやるよ!”